メールマーケティングのA/Bテストとは?
メールマーケティングのA/Bテストとは2種類もしくはそれ以上のメールを異なるグループへ配信し、どのメールが一番良い結果(開封率、クリック率)が出たか測定する方法です。やり方はとても簡単です。
まず同じテーマで2種類のメール、Aメール、Bメールを作成しましょう。
そして、メールを配信するターゲットの全体数から一部を取り出してA/Bテスト用のターゲットグループをつくり、AグループとBグループに分けます。この2つのグループの人数は同じが望ましいです。
メールとグループができたら、AグループにはAメールを送信し、BグループにはBメールを送信します。
メールを配信してから少なくとも4時間は計測時間を確保してください。なぜなら、ターゲットはメールを受信してもすぐに開封しないことが多いからです。可能であれば24時間あると、より正確な開封率とクリック率が計測できます。
計測が終わったら、それぞれのグループの開封率とクリック率を確認します。結果が良かった方のメールをターゲットの残りに配信します。
A/Bテストの分け方
例)ターゲット総数:1万人
A/Bテスト用:2,000人(Aグループ1,000人、Bグループ1,000人)
残り:8,000人
※残りのグループにはA/Bテストで最も結果の良かったメールを配信
メールマーケティグでA/Bテストを実施する3つのメリット
A/Bテストを実施することでメールマーケティング施策の効果を最大限に引き出せます。ここではA/Bテストを実施する3つのメリットをご紹介します。
1. 開封率の向上
メールの件名(タイトル)のA/Bテストは開封率を上げることに効果的です。
件名の文字数、使っている言葉、言葉の順序、記号の有無…同じテーマのメールでも何種類もの件名が作成できます。
日頃よりメールやブログなどを制作しているマーケターはターゲットの特性とニーズを見極めて、開封してもらうための件名づくりに力を入れているでしょう。
さらに自分のスキル・経験と効果そのものを向上させるためには、ターゲットに直接働きかけて結果を得られるA/Bテストが役立ちます。
なお、件名でA/Bテストを実施する際は、まったく異なる件名にするのではなく、少しだけ変化のある件名で実施することをおすすめします。
なぜなら、まったく異なる件名の場合何を比較して何が良かったのか送信者自身が把握しにくく、今後に役立てることが難しいからです。
関連リンク:
・メールとSMS配信はどちらが効果的?開封率の違いなどを紹介
2.クリック率の向上
メール本文のA/Bテストはクリック率を上げることに効果的です。
メール本文でクリック率に影響する要素はたくさんあります。具体例としてはCTA(コールトゥーアクション)ボタンの位置(リンクの位置)、使っている画像、メッセージの口調(言葉遣い)、メッセージの構成、商品やサービスの訴求順序、文字の大きさ、文字の色、メール自体の長さなどがあります。
A/BテストではよくCTAボタンの位置の検証がおこなわれます。冒頭、文中、文末、どこに設置するのが一番いいのか、2ヶ所設置する場合はどの組み合わせがいいのかなどをA/Bテストで確認できます。
あるいは同じバッグの画像でも、バッグ単体の写真と人物がバッグを持っているフルコーディネイトされた状態の画像がいいのかなどの比較をおこない、反応のよかった画像を採用するというA/Bテストもあります。
このように訴求したい内容によってもA/Bテストで検証すべきコンテンツが変わってきます。
関連リンク:
SMSマーケティングはメールより効果的?導入すべき理由やメリットを紹介
3.コンバージョン率の向上
A/Bテストはコンバージョン率を上げることにも効果的です。
メールの開封率とクリック率が高くなれば高くなるほど、確率論的にはコンバージョン率も比例して上がっていきます。
ご紹介したとおり、件名においても、メール本文においても検証要素はたくさんあります。A/Bテストは1回に留めず、定期的におこなってターゲットに響くコピーやコンテンツ、表現方法を把握しましょう。
A/Bテストを定期的に続けることによって、メール開封とクリック率を底上げし、最終的にコンバージョン率アップにつながっていきます。
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リマーケティング広告とは?種類や特徴を理解し、コンバージョンアップの実現へ
A/Bテストが簡単にできるメール配信ツール
CM.comのメール配信システムでは、メルマガやニュースレターを送信するときに簡単にA/Bテストが実施できます。最大6種類のメールでA/Bテストを実施し、最適なメールが自動で残りのターゲットに配信されます。
メールマーケティグのコツはインターネットや書籍でたくさん紹介されています。しかし最後に一番役立つのは実際のターゲットによる反応データです。
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