なぜ今広告でパーソナライズが求められるのか
広告飽和な時代になり、企業は個々の顧客に最適なメッセージを最適なタイミングで配信する、いわゆるパーソナライズが求められています。
ユーザーに適切な内容が届けば、好意的に受け止められやすく、購入検討や購買意欲の増加に繋がります。例えば、住宅を購入した直後の顧客に住宅に関するメールを送っても無反応になるのは明らかです。
しかし、住宅を購入する前にローンのオファーを送ればどうでしょうか?注目してもらえるでしょう。このように、顧客が求めるものを適切に届けるようなオファー、パーソナライズド広告を届けることで反応してもらいやすくなります。
パーソナライズドマーケティングが企業のマーケティング活動の成功に導く秘訣となっています。
広告での集客でパーソナライズド広告を配信する方法
一般的にパーソナライズド広告というとウェブ広告が知られています。しかしこの広告手法はウェブ広告に限らず、メルマガやSMSマーケティングなどにも用いることができる効果的な手法です。
実際にどのような広告配信サービスでパーソナライズド広告が利用できるのでしょうか。
一般的に認知されているウェブ広告でのパーソナライズド広告のプラットフォームであるAmazon、Twitter,、Google、そしてメルマガやSMS配信でパーソナライズド広告配信ができるCM.comのMMC(Mobile Marketing Cloud)をご紹介します。
Google が提供する Google ディスプレイ広告(GDN)では、配信対象となるコンテンツに合わせたパーソナライズ表示が可能です。
検索エンジンであるGoogleは、アカウント情報やChromeブラウザから、ユーザー属性や検索履歴、Webサイトの閲覧履歴などのデータを取得しています。
それらのデータは各ユーザーに合わせてカスタマイズされており、カスタマイズ情報に基づいて適切な広告配信を行う仕組みです。
Googleによってどのように広告がカスタマイズされているかについては、Googleの「広告のカスタマイズ」というページで確認できます。
ここでは年齢や各種キーワードのほかに、子どもの有無や世帯年収の高低なども、Googleによって推定されています。
広告のカスタマイズをオフにすることや、各項目について興味・関心がなければ個別にオフに設定することも可能です。
Twitterには、プロモ広告やフォロワー獲得広告などがあり、それぞれ細かいターゲティングが可能です。ターゲティングの精度を向上させるため、Twitterでは自社で取得したユーザーの個人情報を広告配信に活用しています。
取得したユーザー属性やWebサイトの訪問履歴などに基づいて広告を配信するため、Twitter広告もパーソナライズド広告の一種と言えるでしょう。
Amazon
通販サイトのAmazonでは、ECサイトの利用者向けに「あなたへのおすすめ商品」や「この商品を買った人はこちらも購入しています」といったパーソナライズド広告を配信できます。
Amazonでの購買、サイトの閲覧、Amazonツールの利用、Amazonのチェックアウト機能などの支払サービスの使用情報を収集・活用しています。
MMC
「MMC(Mobile Marketing Cloud」は、CM.com が提供している、EメールSMS広告配信パッケージサービスです。ターゲット属性ごとに最適化したLP広告を簡単に作成することが可能です。
このサービスでは上記の様にウェブ広告でのパーソナライズド広告ではなく、Eメール(メルマガ)やSMS送信サービスにパーソナライズド広告を活用することができる点で次世代ツールと言えます。
メルマガやSMSで特定のターゲットに最適化した広告を作成できるので、リターゲティング広告のように高い効果が期待できます。
中でもSMSは広告配信媒体として費用対効果が高いツールです。郵便やWeb広告よりも低コストなSMSは、Eメールより開封率が高いと言われています。
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顧客情報を活用するならパーソナライズド広告とメルマガ・SMS配信
AmazonやTwitter、GoogleとMMCの大きな違いは既存顧客に特化してアプローチできる点です。既存顧客の情報であるメールアドレスや携帯電話番号宛にEメールやSMSで配信するため、既存顧客の購買傾向や、趣味嗜好にあったマーケティング施策でアプローチができます。
ここでMMCの事例を紹介します。
ビヨンドボーダーズ様の不動産キャンペーン事例
⽇本⼈向け海外不動産売買サポート事業を行っている株式会社ビヨンドボーダーズ様。メルマガ配信やweb広告、SMS配信など一通りのマーケティング施策を実施されていましたが、思うような効果が得られず課題がありました。
そこで、SMSを活用したパーソナライズド広告でキャンペーンを行ったところ、Web広告で獲得した顧客単価が1/3以下になりました。MMCを利用して改善したのは以下の3点です。
改善されたポイント
開封率が上がるようにSMS内コンテンツを工夫
配信属性に特化したデザイン性に優れたLP広告の作成
コンバージョン に特化したLP広告の構成
ビヨンドボーダーズ様の成功例で見られるように、既に獲得済みのリードに対してアプローチする手法として、MMCを活用したパーソナライズド広告は優れています。
メルマガ、SMS配信の成功の鍵はLP広告(ランディングページ)
ビヨンドボーダーズ様の成功事例からも分かる様に、ターゲットを細かくセグメントして、そのターゲット向けにLP広告を作成し、配信することが高いコンバージョンを得る鍵になります。
猫好きの人に猫の情報だけが入ったLP(ランディングページ)を送ることで、あらゆる動物の情報が入ったLPよりも効果が高いと考えるとイメージしやすいかと思います。ターゲットごとにLP広告を作成することが理想ですが、その際に課題となるのが、LP広告の作成のコストと時間です。
LP広告は1枚10万程度とコストがかかります。また、作成するにはコーディングやデザインなど専門知識が必要で時間もかかります。
この課題を簡単に克服できるのがCM.comのMMCです。機能の一つである簡単LP広告作成ツールはLP(ランディングページ)を無制限に作成することができ、専門知識不要で簡単に画像を使って作成できます。
メルマガやSMSマーケティングのパーソナライズド広告を始めようとする方にはお勧めです。
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パーソナライズド広告を最大化するポイント
広告集客でパーソナライズド広告の効果を最大化する3つのポイントをご紹介します。Web広告にもメルマガ、SMS広告にも共通するポイントとなります。
広告メッセージの明確化
パーソナライズド広告の効果を最大化するために最も大切なことは、伝えたいメッセージをユーザー目線でひとつに絞ることです。
自社の商品の魅力を列挙した広告は、「企業目線の伝えたい内容」 であり、一方的なメッセージです。ユーザーにとっての価値が考慮されていないため、ただの押し売り広告になってしまいます。
企業目線の強みではなく、ユーザーが求めている価値を、シンプルなメッセージで伝えるようにしましょう。
広告とLPの統一感
広告をクリックした先のLP(ランディングページ)に関して、特にEメールやSMSでLPを配信する際、SMSとLPのメッセージに統一感をもたせる必要があります。
「SMSを見て興味をもってクリックしたら期待した商品と異なっていた」という体験は、購買意欲が湧かないどころか、「騙された」「がっかり」というようなマイナスイメージを与えてしまいます。
LPのデザイン、メッセージには一貫性を持たせるようにしましょう。
シンプルな問い合わせフォーム
パーソナライズド広告の効果を最大化させるために最後に必要なのは、問い合わせフォームをシンプルにすることです。
最後の最後でユーザーに「面倒だな」と感じさせないよう、入力項目をなるべく少なくしたり、手間を省いたりするとよいでしょう。
上記で紹介したビヨンドボーダーズ様の件では、ワンクリックで商談申し込みができるよう、顧客情報を事前に設定表示し、受信者は申し込みボタンを押すだけの構成を構築しました。
メルマガやSMS配信の場合、MMCを利用すれば、申し込みフォームや顧客の事前表示が簡単に設定可能です。さらに、MMCでは申し込みフォームやアンケートフォームから受信者の欲しい情報を取得し、管理画面内で保存、CSVで抽出することができます。
つまり、フォームのための追加サーバーや機能は必要ありません。欲しい情報を簡単に取得でき、コンバージョンに特化したLP広告が実現できます。
MMCを利用することで顧客データを反映した状態で広告を配信することができるため、最小限のアクションでコンバージョンに繋げることが可能です。
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まとめ
パーソナライズド広告には、GoogleやSNSを利用した方法もありますが、既存顧客へのアプローチであれば、SMSとLPの組み合わせが最適です。SMS送信サービスでLP広告制作ツールが一つのプラットフォームでき、配信後は広告効果の測定も可能です。
広告効果を最大化する方法も熟知していますので、気になった方はぜひCM.comのMobile Marketing Cloudを一度お試しください。