賃料滞納者にはSMSでの連絡が効果的
公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が2019年4月〜9月に実施した調査によると、日本全国の賃貸物件の1ヶ月未満の滞納率は6.8%、つまり約15戸に1戸が家賃を滞納しています。さらに1ヶ月の滞納率は3.1%、2ヶ月の滞納率は1.3%と続きます。
1ヶ月の滞納率3.1%が1ヶ月未満の滞納率6.8%の約半分であることから、賃料の支払いを忘れてしまっているだけの入居者も少なくないと推測されます。しかし、最初は悪意がなく賃料を滞納してしまった入居者も、数ヶ月滞納が続き金額が大きくなってしまうと「払いたくない」「払えない」という気持ちになってきます。
そのため、貸主は定期的な入金確認と早めの連絡で滞納の常態化を防ぐ必要があるでしょう。しかし、振込詐欺をはじめとした特殊詐欺の横行により、見知らぬ番号からの着信に出ない方もいます。スタッフで電話を一生懸命かけてもつながる確率が低く、つながらなかった入居者には郵送でお知らせすることになり、人件費と郵送費がかかります。
このような賃料振込の場面で便利なのがSMSです。SMSは携帯電話番号に送る短いメッセージです。日本における携帯電話の合計契約数は2億3720万件にも上り、普及率は180%以上です。
さらに携帯電話番号はメールアドレスと違って身分証明書を提出しないと契約/取得できないため、ほぼ確実にメッセージを届けることが可能です。
参考:第22回 賃貸住宅市場景況感調査『日管協短観』(公益財団法人日本賃貸住宅管理協会)
賃料滞納者にSMSを配信する価値とは
SMSは携帯電話が普及した時から存在していましたが、日本では2011年まで異なる通信会社へSMSを送ることができず、ユーザー同士の日常的な連絡手段として普及しませんでした。
その代わり、キャリアメール(@docomo.ne.jpなど)がメインの連絡手段として利用されるようになりました。そしてスマートフォンが出てきてからはLINE等のインスタントメッセージアプリやGmailやYahoo!メールなどのフリーメールが浸透しました。
日本で送受信されている企業からのSMSの通数は年間6億通と言われています。一人あたりに換算するとわずか約5通です。その多くが契約している通信会社からのお知らせや二段階認証用のワンタイムパスワードです。また頻繁にメッセージが届くメールやLINEのように通知をわざわざオフにしている人も多くありません。
そのためSMSは受信時に携帯端末にポップアップし、メールのように埋もれることが少ないので、視認性が非常に高いところが督促にSMSを利用するメリットとなります。
1通に抑えてSMSの配信コストを抑えて督促SMSを送るのが主流
SMSには1通全角70文字という文字制限があり、一般的に1通ごとの課金になりますので、配信通数は1通に収めるのが経済的です。
さらにSMSは画像などのデータも送ることができませんのでコストを考えると1通70文字以内で文字だけで送信することになります。
SMSは他のメッセージチャネル同様に外部URLを挿入することができますので、メッセージに記載しきれない内容はリンク先に載せる手段がビジネス利用で多く取られています。督促利用でも例外ではありません。
SMSのメッセージで差出人が誰(どの企業)なのか、用件は何かを説明して本題のリンクへ誘導する手法で督促を成功させている企業様がいらっしゃいます。
弊社のSMSを督促目的で使った企業様はSMS送信サービスを導入したことで回収率を2%以上向上させることに成功しました。SMSの平均的な開封率は80%以上、リンクへのクリック率はメールの4倍でした。
督促業務において重要なのはメッセージに記載する文字数よりも、滞納者とコンタクトを取ることです。ただ支払いを忘れているだけの方は、貸主からメッセージが届いたという事実だけで未払いに気づくこともあります。
早く、そして確実に連絡が取れる手段でアプローチをすることで、ただ支払いを忘れているだけの入居者の滞納を常態化させない効果が期待できます。
賃料滞納者へ詐欺SMSだと思われないためには
残念なことにSMSも他のメッセージチャネル同様に詐欺が発生しています。郵便局や銀行を装って、IDやパスワードを盗み取るサイトへ誘導する事象が度々ニュースで取り上げられています。そのため、企業が送ったSMSを詐欺だと思われないためにはいくつか工夫が必要です。
<SMS配信のポイント>
本文に企業名を記載
受信者の名前を本文に記載
メッセージが簡潔である
企業サイトでSMS配信について告知している
詐欺SMSは不特定多数に一斉配信されることから、受信者の名前をメッセージ記載しないケースがほとんどです。
そのため、メール同様に「〇〇様」と相手の名前を本文につけるとメッセージの信頼度が上がります。加えて発信者の企業名やサービス名を記載していると、見に覚えのあるメッセージとして受信者に認識されやすくなります。
本文が途切れていたり、シンプルすぎたりしても怪しまれてしまいます。何の連絡なのか、ハッキリ分かるように短い文章でまとめるとリンクへのクリック率が上がります。「お振込み下さい」「重要なお知らせです」だけだと、何に対しての振込なのか、お知らせなのか分かりにくく、受信者がリンクをクリックすることをためらってしまう可能性があります。
用心深い受信者はSMSのリンクをクリックする前に「〇〇(企業名) SMS」インターネットで検索します。企業はSMS配信について予めウェブサイトで告知していることで、受信者に安心感を与えることができます。
その際、どんな発信者名や番号でSMSを配信しているのか、どのような目的で配信しているのか、記載されているURLの規則性について記載するといいでしょう。
関連リンク:
詐欺SMSと思われないための対策を!リンクなしSMS配信の事例
督促に最適なSMS送信サービスはCM.com
CM.comが提供するSMS送信サービスは督促に最適な機能がたくさんあります。
1.名前を自動挿入できる機能
上述しましたが、督促を効果的に行うためには怪しいメッセージではないということを受信者に伝える必要があります。名前を挿入することで受信者に安心感を与えることができます。
CM.comのSMS配信の機能に名前などの受信者ごとに異なる情報を自動で差し込むことができる機能があります。金額や名前を挿入することで、怪しいメッセージではないという印象を与えることができます。
2.無制限LP作成ツール
SMS配信を一人当たり70文字以内、1通に抑えるために、ULRのリンクを本文に挿入し、そのリンク先のLPを無制限に簡単に作成することができます。
滞納率や滞納者によって異なるLPを作って、賃料回収を効率的に行うことができます。
3.送信結果・ULRクリック確認機能
賃料を滞納し続けている人は回収が難しい傾向にあります。一度 SMS配信をしただけでは支払いを期待するのは難しいでしょう。回収を効果的に行うには、送信結果、ULRのクリック確認機能を活用します。
SMSが本当に届いたのかを確認でき、さらに誰が何時にSMSの本文のURLのクリック確認をしたのかもわかりますので、クリックしたらすぐに電話をかけることで電話に出てもらいやすくなります。
4.メールソフトからSMSを送信できる機能
督促にSMSを利用するためにSMS送信ツールの利用方法を覚えなければならないのは面倒くさいと思っている方もいらっしゃると思います。
CM.comにはご利用のメールソフトからSMSを配信することができるツールがあります。簡単な設定を行うだけで、いつものメール配信機能からSMSを配信することができます。これで督促業務も負担なく行うことができます。
関連リンク:
SMSを使いこなして賃料滞納や督促を効率化
SMSはメール配信のように一斉配信ができます。受信者それぞれに名前や異なるリンクを差し込むことができるため、1通ずつ送る必要がありません。業務が効率化されるだけでなく、今まで電話、郵送、スタッフにかかっていたコストも削減できます。
CM.comでは、簡単にSMSを配信できるシンプルなツールを提供しています。資料送付やSMS配信ツールやMail SMSのデモを常時受け付けおります。ご希望の方はお気軽にご連絡ください。