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2024年1月10日
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メルマガが届かない?原因、ブロック対策にSMS配信の活用へ

せっかく時間をかけてメルマガを作成したのに届かない、そんな課題に直面する企業も少なくないでしょう。宛先ミスや容量オーバーだけでなく、キャリアやプロバイダーからブロックを受けている可能性もあります。そこで今回は、迷惑メールとしてブロックされやすいメールやIPアドレスの特徴や、メルマガを届けるために行うべきことをご紹介します。

CM.com Japan株式会社
CM.com Japan株式会社,
マーケティングチーム
目次
  • メルマガが届かない要因はブロック
  • ブロックされやすいメルマガの原因
  • エラー率が高い
  • 受信者からの迷惑メール報告が多い
  • 送信元のIPアドレスがブロックされている
  • なりすましと判別されている
  • メルマガを届けるために行うべきこと
  • 配信リストをクリーニングする
  • SPF・DKIM・DMARCを活用する
  • SPF(Sender Policy Framework)
  • DKIM(Domain Keys Identified Mail)
  • DMARC (Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance)
  • オプトイン・オプトアウトを作成し、同意を得た相手にのみ送る
  • メルマガを確実に届けたいなら到達率の高いSMS
  • 到達率や反応率が高く、配信効果が高いのがSMSの強み
  • CM.comならメルマガとSMS配信の併用が可能

メルマガが届かない要因はブロック

メルマガが届かない原因のひとつは、各キャリア(ドコモ、EZ、Softbank等の携帯電話会社)やメールサービスプロバイダ(Gmail、Yahoo!メール等)による「ブロック」です。

なくならない迷惑メールに対処するため、携帯キャリア各社やプロバイダ、メールサービス提供会社等は、迷惑メールチェックが厳しくなり、疑いのあるメールはユーザに届かないようブロックしています。

特に、大量のメールを送信してくるメール送信元を監視し、一定の条件に適合する送信元のIPアドレスに対して受信拒否を行います。その結果、メールが届かなかったり遅れたりするのです。

ブロックされやすいメルマガの原因

ブロックされやすいメルマガには特徴があります。

エラー率が高い

「メールアドレスが存在しない」「受信者がドメイン指定受信やドメイン指定拒否の設定をしている」「メールボックスが一杯」といったことが原因で「メールのエラー」が多く発生すると、配信リスト全体のエラー率が上がり「迷惑メールを送っている」と判定されやすくなります。

これにより、IPレピュテーションが低下し、存在するメールアドレスに送信しても迷惑メールとして分類されメルマガが届きにくくなります。

受信者からの迷惑メール報告が多い

各通信事業者がメールソフトやメールアプリに搭載している「迷惑メール報告機能」を使って、受信者は簡単に迷惑メールの報告ができます。

ユーザーから迷惑メールとして報告されたデータや独自の判定エンジンを用いて判別し、該当メールはドメイン単位で迷惑メールフォルダへ自動で振り分けられてしまいます。

もちろん、ユーザーが迷惑メールと判断し、配信元のドメインを迷惑メールフォルダに自動で変更する設定もできます。

<受信者に迷惑メールだと思われる可能性が高くなるケース>

  • 読者に受信許可(オプトイン)を確認せず配信している

  • 配信回数が多すぎる

  • 読者に有益な情報を配信できておらず、全く興味のないコンテンツを送っている



送信元のIPアドレスがブロックされている

近年メール配信システムは、他の利用者と環境を共有するASP(クラウド)サービスが主流になっています。

同サービスを使用しているなかで、迷惑メールを大量一斉配信するような悪質な運用をしている会社が1社でもあった場合、同一IPから配信されるすべてのメルマガは「問題のあるIPから配信された」と認識されてしまいます。

そのため、自社では正しくメルマガを配信していたとしても、ブロックされてしまうことがあるのです。

なりすましと判別されている

メール配信システムを使用してメルマガを送る場合、そのメルマガは配信システムの管轄サーバーから送信されるため、「アドレスを詐称している=なりすましメール」と判別される「なりすまし」となる可能性があります。正しい設定をしておかないと、メルマガは届かなくなります。

メルマガを届けるために行うべきこと

キャリアブロックを受けずにメルマガを届けるには以下のような点に注意し、対策を講じましょう。

配信リストをクリーニングする

前述のとおり、エラー率が高いとブロックされやすくなってしまいます。

受信者のメールアドレスを記載した配信リストの中に、エラーとなるアドレスが含まれているにも関わらず、削除せずに配信を続けてはいないでしょうか。

メルマガが届かない受信者が増えてきた時は、配信リストのクリーニングを行い、エラーメールを含むリストを使用していないか確認しましょう。

ただし、数十件程度のアドレスに向けてのコンテンツ配信であれば、リストの更新を手作業で行うことも可能ですが、数百〜数万の規模で配信となれば、手作業には限りがあるでしょう。

その際は、配信リストの自動更新機能を有したメール配信システムを使用しましょう。宛先不明や受信拒否などによりエラーメールと判定されたメールアドレスは、配信リストから自動で排除されるようになります。

SPF・DKIM・DMARCを活用する

受信ボックス上で表示される送信元名を偽ったメールを「なりすましメール」といいます。

このような悪意のある第三者から送られてくる「なりすましメール」から受信者を守るための施策がSPF(Sender Policy Framework)とDKIM(DomainKeys Identified Mail))と呼ばれる送信元認証です。

送信元メールアドレスのドメインを認証することで、送信元の正当性やメッセージ送信時の改ざん防止などが行え、結果的に到達率の向上が見込めるでしょう。

SPF(Sender Policy Framework)

SPFとは送信元メールサーバのIPアドレス等が正当なものかどうかを判別する手段で、SPF設定とは、送信者ドメインと送信元のIPを関連付ける設定のことを指します。

SPFは受信者側のメールサーバーがメールを受信する前に、DNSサーバーという公共のサーバーにアクセスし、その送信元のメールアドレスが怪しい送信元でないかを確認する仕組みです。

このDNSサーバーに登録されていないIPから送られたメールは怪しい送信元としてプロバイダからブロックされます。設定方法がわからない場合は、使用しているメール配信業者に聞いてみましょう。

DKIM(Domain Keys Identified Mail)

DKIMは、送信側メールサーバーが発行した電子署名を受信側メールサーバーが認証することで、メールの正当性を証明できる仕組みです。DKIMを活用すると、メール受信者が「そのメールが本物か偽物か」を判別することができます。

メールが偽物でないことを受信側で確認できるため、メール到達率向上に寄与します。DKIMもSPF同様に第三者機関によってDNSサーバーに登録することで設定が可能です。

SPFはIP(送信元のサーバー)を認証する仕組みなので、メール本体が通信途中で改ざんされていても確認ができません。一方、DKIMはIPではなく「メールの本体」に電子署名というものを付与して認証を行います。

メール本体の認証も行うことで、悪意のある第三者によるメール通信中の改ざんを防ぐことができます。SPFとDKIMの二重認証の仕組みが働くことで、一定数のなりすましメールはブロックすることができます。

DMARC (Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance)

DMARC (Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance)は送信ドメイン認証技術で、SPFとDKIMを補完する役割を担います。

加えて、GoogleやYahooが2024年の2月からメールの到達要件を変更することから、メール配信を行う企業はDMARCの設定を確認は必須です。

オプトイン・オプトアウトを作成し、同意を得た相手にのみ送る

配信対象者にメール(メルマガ)を送る前に、本人同意をとることをオプトインと言います。

会員登録などの際に「お得情報を記載したメールの受信を希望する」などと記載されたチェックボックスなどがオプトインにあたります。

2008年に改正された「特定電子メール法」では、広告や宣伝を目的としたメールを配信する際にオプトイン・オプトアウトを設置することが義務付けられました。そのため、オプトインを取らずに配信されたメルマガは、IPレピュテーションのスコア以前に罰則の対象となる可能性もあります。

メール配信システムが提供する機能の中には、オプトインとして機能する「入力フォーム」を作成するものがありますので、必ず入力フォームを作成しコンテンツ内に配置するようにしましょう。

また、オプトアウトとはメールを受け取ったユーザー自らがメール(メルマガ)を退会・解除する仕組みのことです。

メルマガのコンテンツ内に受信停止を希望する受信者向けのURLなどをわかりやすく設置しましょう。オプトアウトのないメールだけでなく、配信停止のプロセスが複雑でオプトアウトしにくいメールも迷惑メールに登録されるリスクがあります。

メルマガを確実に届けたいなら到達率の高いSMS

ご紹介したとおり、通信事業者の迷惑メール対策は年々強化されており、自社で正しく運用していたとしてもブロックされて届かないリスクがあります。

そのため、「確実に届けたい」「到達率を上げたい」のであれば、SMS(ショートメッセージ)の方がメールよりも便利な場合があります。

SMSは携帯番号宛に送るメッセージです。迷惑メールフォルダに振り分けられたり、ほかのメールに埋もれてしまうということもないでしょう。

到達率や反応率が高く、配信効果が高いのがSMSの強み

顧客データから顧客の携帯電話暗号を取得し、ハウスリストを作成したらSMSを配信しましょう。

SMSは高い到達率を誇り、本文に挿入したURLのクリック率も20%を超えることから高い反応率を期待できます。

そのため、届けた情報をきっかけに、埋もれていたメルマガを購読してもらったり、サービスを利用してもらう流れを作ることができるでしょう。

CM.comならメルマガとSMS配信の併用が可能

メルマガの到達率を高めるには、利用しているメール配信システムの選定も重要になります。

CM.comならメルマガとSMS配信を併用したメールマーケティングを展開できるため、到達状況に合わせて配信方法を柔軟に変更できます。

例えば顧客に送ったメルマガが不到達、読まれていない場合は、携帯電話番号宛に到達率の高いSMSを送ることでほぼ確実にメッセージを届けることができます。特に即時性が求められる情報や限られた時間内での重要なお知らせに適しています。

SMSはメッセージ自体への文字数制限がありますが、CM.comが提供するマーケティングパッケージツール、Mobile Marketing Cloudを利用することで、企業は1つの管理画面でメールマーケティングを実現できます。

さらにSMS本文の遷移先となるLP(ランディングページ)やフォーム制作ツールを利用することでメルマガ同様にリッチなデザインでコンテンツ提供をできるツールです。

メルマガが届かない場合はCM.comのメール・SMS配信システムの利用も検討してみてください。

メルマガが届かない時に、SMS配信で解決できるのはCM.com

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CM.comは企業向けにSMS送信サービス、SMS配信・認証API、+メッセージ(RCS)、WhatsApp Business、メール配信システムなどを提供しているグローバルカンパニーです。当社プラットフォームを利用することで顧客セグメント、ターゲティング、LP・フォーム制作、配信分析などマーケティングやDXに求められることを実現できます。

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